FX経済指標スケジュール 【2011年5月11日】

前回の米ドル/円為替相場の動き

昨日の米ドル/円相場は、原油先物の下落を受けて、リスク回避の円買いが優勢となり、東京市場序盤は、８０．１５円付近まで値を下げました。その後は、ユーロ圏でギリシャ問題が再燃すると、対ユーロで米ドル買いが進んだことから、米ドル/円も連れて上昇しました。


欧州市場に入ると、ギリシャへの新たな支援策がまとまる見通しとの報道が入り、期待感からユーロ/円を中心に上昇しました。



NY市場に入ると、米大手IT企業マイクロソフトによるスカイプ買収や米中戦略・経済対話終了後の会見で、ガイドナー米財務長官が「中国との経済関係で大きな進展がみられる」と発言したことから、NYダウが上げ幅を拡大し、米ドル/円も連れて上昇。最後は８０．８７円で終了しました。




米国では、本日から３日間、米国債の入札が行われるため、ポジションの調整が入り、一時的に米長期金利が上昇したことも米ドル買いの要因となりましたが、加えて、米株式市場や商品市場は堅調に推移しているため、引き続き、堅調に推移しそうです。


また、ユーロ圏ではギリシャをはじめとする高債務国への信用不安から、対ユーロで米ドルが買われやすくなっていることも、米ドル/円上昇の材料となりそうです。

前回のユーロ円為替相場の動き

昨日のユーロ/円相場は、前日からのギリシャ問題を背景に、東京市場はユーロ売りが優勢となりました。


欧州市場に入ると、米ダウ・ジョーンズ通信が、「早ければ来月６月にも総額６００億ユーロの新たな支援策がまとまるだろう」と報道したことが好感され、一時１１６．２０円付近まで上昇しました。



ところが、その後、ギリシャ政府の財務省関係者が新たなギリシャ支援策を否定したことから、対米ドルを中心にユーロ売りが入り、NY市場にかけては下値を探る展開となりました。


NY市場に入ると、NYダウが上げ幅を拡大したことから、リスク選好ムードとなり、米ドル/円に連れて上昇。最後は、１１６．５５円まで上昇して取引を終えました。




本日のユーロ/円は、ギリシャへの追加支援やユーロ圏離脱などを巡り、様々な発言や情報が流れているため、不安定な値動きとなっています。


また、米国では米マイクロソフトのスカイプ買収や米株式市場が３営業日続伸しており、対米ドルで米ドルが買われやすくなっていることからも、下値を探る展開となりそうです。

時間	通貨	重要度	経済指標・主な行事	前回･予想	結果
8:50			4月外貨準備高	前回：1兆1160億ドル	1兆1355億ドル
14:00			3月景気一致指数(ＣＩ)・速報値	前回：106.8 予想：103.7	103.6
14:00			3月景気先行指数(ＣＩ)・速報値	前回：104.2 予想：99.8	99.5
15:00		△	(発表国：ドイツ) 4月消費者物価指数(ＣＰＩ、改定値)(前月比)	前回：0.2％ 予想：0.2％	0.2％
15:00			(発表国：ドイツ) 4月卸売物価指数(ＷＰＩ)(前月比)	前回：1.3％	0.2％
15:45			(発表国：フランス) 3月経常収支	前回： -52億ユーロ	-41億ユーロ
17:30			3月貿易収支	前回：-67.76億ポンド 予想：-75億ポンド	-76.6億ポンド
18:30		△	英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)	*	*
20:00		△	ＭＢＡ住宅ローン申請指数(前週比)	前回：4.0％	8.2％
21:30			3月貿易収支	前回：0億カナダドル 予想：4億カナダドル	6億カナダドル
21:30		△	3月貿易収支	前回：-458億ドル 予想：-470億ドル	-482億ドル
27:00 (3:00)		△	4月月次財政収支	前回：-1882億ドル 予想：-420億ドル	-405億ドル