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FX(外国為替証拠金取引)のはじめ方 > ユーロ(EUR)の特徴から為替の売り時・買い時をみる
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ユーロ(EUR)の特徴から為替の売り時・買い時をみる
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ユーロ(EUR)は、ヨーロッパ17カ国が利用する共通の通貨です。為替相場では、米ドルに次いで、第2の基軸通貨とよばれており、FXでの売買比率も米ドルに次いで多い通貨です。
ユーロの基本データ
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国・地域名 |
ヨーロッパ17カ国 :
(アイルランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、スペイン、スロベニア、ドイツ、フィンランド、フランス、ベルギー、ペセタ、ポルトガル、マルタ、ルクセンブルグ) |
首都 |
− |
公式通貨 |
ユーロ |
通貨コード |
EUR |
人口 |
− |
国面積 |
− |
中央銀行 |
欧州中央銀行(ECB) |
格付評価(S&B社) |
AAA (加盟国の総合評価) |
※S&B社(スタンダード&プアーズ)は、アメリカの格付け機関です。
- ユーロの特徴
ユーロは、1999年にEU(欧州連合)の通貨統一のために誕生した通貨で、2011年現在は、ヨーロッパの17カ国が公式通貨として利用しています。
ちなみに、EUには現在27カ国が加盟していますが、イギリスやスウェーデンのように、中にはユーロを利用していない国もあります。また、17カ国で使われているといっても、紙幣や硬貨のデザインは国によって異なっています。
さて、ユーロは今でこそ、米ドルに続く基軸通貨として取引量も増えていますが、ユーロが誕生した当初は、導入国を取りまとめる欧州中央銀行(ECB)が設立して間もなかったことや、ユーロ加盟国同士で意見がそろわないなどの原因から、思うようにユーロの価値が上がらず、ユーロ安が続いていました。
ただ、2001年に貿易収支が黒字に反転、2002年には経常収支も黒字化し、徐々に信用度のある通貨として、為替レートも順調に上昇を続けてきました。
また、2001年というと、アメリカで同時多発テロが起こった時期で、その後も対テロ戦争やサブプライム byGMOローン問題などの要素が加わり、米ドルへの不安から、ユーロへの信頼度アップという流れで、さらに信用力を高めていっています。
上の表は、各主要通貨の実質実行為替レートです。
ちょっと見えにくいのですが(;^_^A、黄色いラインが米ドルで、2001年ごろから下がり続けているのがわかります。
それに対し、青いラインのユーロは、きれいに反比例するように上がっているのが分かると思います。
ユーロのリスク
ユーロのリスクを考えて見ると、まず一つは、15カ国の公式通貨ですので、他の通貨に比べ、リスク要因が多いという点です。
アメリカや日本、オーストラリアのように、1つの国の通貨ではなく、ドイツやフランスなど、様々な国で使われている通貨ですので、ユーロの価値決定の材料となる要人発言や経済収支などのデータもたくさんあります。
一応、ユーロを取りまとめる機関として欧州中央銀行(ECB)があり、定期的にユーロの政策金利やECBの現在のボス、トリシェ総裁による政策発表などがあります。
もちろん、ユーロの取引をするときには、ECBによる発表がかなり重要となりますが、加えて、ユーロ圏で特に力を持っているドイツやフランスの要人発言、経済状況によっても、ユーロの為替レートは大きく変動します。
仮に、ドイツで景気が悪くなったり、フランスの要人が失言するといったことが起これば、他のユーロ圏の国が安定していてもユーロの価値が下がることもあり得るのです。
ですので、ユーロの売買を行うときは、ECBの発表だけでなく、他のユーロ圏の経済収支や要人発言もチェックする必要が出てきます。
ちなみに、ユーロの取引を行う際は、ユーロ加盟国のGDPの約80%は、フランス、ドイツ、イタリア、スペインが占めていますので、少なくともその中のフランスとドイツ、さらに余裕があれば、イタリア、スペインの4カ国はマメにチェックしておきましょう。
また、ユーロの取引をするようになれば、おのずとユーロ圏の情報を調べるようになりますので、ヨーロッパ事情に詳しくなる、たくさんの経済知識が身につく、といったメリットもあります(^^ゞ。
ユーロの強み
ユーロは、米ドルに次いで第2の基軸通貨と言われていますが、近年は、さらにユーロの力が強くなってきています。
2007年6月8日のロイターニュースで、次の発表がありました。
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「中銀の外貨準備、米国債以外の債券運用拡大へ=UBS」
[ニューヨーク 7日 ロイター] 世界の中央銀行の3分の2以上が、外貨準備の運用利回り向上のため、今後1年間で、米国債以外の債券の購入を増やしたいと考えていることが、スイスの金融大手UBSの調査で明らかになった。
調査は6月4日の「UBS中央銀行会議」の直前に、世界の中銀90行を対象に実施。調査対象となった90行は世界の外貨準備の91%を保有しているという。
外貨準備を米国債のみで運用していると回答した中銀は、全体の3%で、5年前の31%から大幅に低下。中銀が外貨準備の分散を進めていることが裏付けられた。
(以下、省略)
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外貨準備とは、自分たちの国の通貨が危うくなった時のリスク回避として準備する外貨のことですが、かつてはその割合のほとんどが米ドルでした。
ただ、上の記事からも分かるように、国レベルで米ドル離れが始まっており、現在は、債券発行額もユーロ建てが米ドル建てを上回っているほど、信用力、つまり、価値が高くなってきています。
ユーロでの利益の出し方
ユーロとの取引が多い通貨は、世界的に見るとユーロドルなのですが、僕たち日本人にとっては、ユーロ円の方がなじみやすいと思います。
ユーロ円なら、スワップ金利狙いでいくときも“円”単位で利益が確認できますし、金利も、米ドルと円では円の方が低いため、ユーロに対しては、円の方が金利差がありますからね(^^ゞ。
なお、為替差益狙いで、1日のうちに何度も取引するような短期売買を行う場合は、その日に行われる経済指標や要人発表の時間帯によって、レートが小刻みに上下しますので、事前に、経済指標が発表される時間もチェックしておきましょう。
ユーロにお薦めのFX会社
ユーロの取引にお薦めなFX会社は、スプレッドが圧倒的に安いFXブロードネット、取引システムが安定した外為オンラインです。
為替差益狙いでいく場合、スワップ狙いよりも、当然、取引回数は増えますので、まず売買手数料とスプレッドが低いことが必須です。
また、現在のレートに合わせて実行条件も追従していく、トレール注文などの特殊注文が出来ると、リスク回避や利益を増やすために便利ですので、この注文方法が使えるかどうかもポイントです。
以上の条件が揃っているFX会社として、外為オンラインやFXブロードネットがお薦めです。
なお、どのFX会社も、口座開設および口座維持手数料は無料となっています。
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