FX経済指標スケジュール 【2011年4月6日】

前回の米ドル/円為替相場の動き

昨日の米ドル円は、注目されていたオーストラリア中央銀行の政策内容が想定範囲内となり、東京市場は方向性に乏しい展開となりました。


欧州市場に入ると、米格付け会社ムーディーズによるポルトガル格下げ発表が重石となり、ユーロ/米ドルでユーロ売りが優勢になると、米ドル円も連れて上昇しました。



NY市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)がリバース・レポ取引で流動性を吸収するとの噂が流れたことから、米長期金利が上昇し、ドル買いが優勢になりました。


その後、引けにかけて発表されたFOMC(米連邦市場調査委員会)議事録で、インフレを懸念している当局者がいることが分かると、米長期金利の上昇に拍車を掛けることになり、米ドル円もさらに上昇。最後は、８４．８４円で取引を終えました。




FRBの中でも、追加金融緩和策第２弾(QE２)に対して終了支持派とインフレ懸念した金融引き締めを指示する当局者がおり、意見は分かれていますが、それでも景気対策を進める米国に対して、日本では福島原発問題が難航しており、双方の景気対策の違いから、米ドルが買われやすくなっています。

前回のユーロ円為替相場の動き

昨日のユーロ円は、欧州時間にかけては小幅に推移していたものの、ムーディーズがポルトガル格下げを発表したことで、欧州への財政懸念が高まると、ユーロ米ドルを中心に下落しました。


NY市場に入ると、米ヘッジファンドアドバイザーのメドレー・グローバル・アドバイザーズによる、「ECB(欧州中央銀行)は、７日のECB理事会で０．２５％の利上げに踏み切る見通し」とのレポートが材料になり、最後は１２０．６７円まで上昇して取引を終えました。




ユーロについては、来月以降も段階的な利上げを実施するとの見方が浮上していることからも上昇局面に入る可能性が出てきています。


また、株価が堅調に推移していることや、米国や日本と比較して、いち早く利上げに踏み切る可能性が高いことからもユーロが買われやすくなっています。

時間	通貨	重要度	経済指標・主な行事	前回･予想	結果
*		◎	日銀・金融政策決定会合(１日目)	*	*
10:30		△	2月住宅ローン件数(前月比)	前回：-4.5％ 予想：-2.0％	-5.6％
14:00			2月景気一致指数(ＣＩ)・速報値	前回：105.9 予想：106.3	106.3
14:00			2月景気先行指数(ＣＩ)・速報値	前回：101.5 予想：104.2	104.2
16:15		△	3月消費者物価指数(ＣＰＩ)(前月比)	前回：0.4％ 予想：0.2％	0.6％
17:30			2月鉱工業生産指数(前月比)	前回：0.5％ 予想：0.4％	-1.2％
17:30			2月製造業生産指数(前月比)	前回：1.0％ 予想：0.6％	0.0％
18:00		△	10-12月期四半期域内総生産(ＧＤＰ、確定値)(前期比)	前回：0.3％ 予想：0.3％	0.3％
18:00		△	10-12月期四半期域内総生産(ＧＤＰ、確定値)(前年同期比)	前回：2.0％ 予想：2.0％	2.0％
19:00			(発表国：ドイツ) 2月製造業新規受注(前月比)	前回：2.9％ 予想：0.5％	2.4％
20:00		△	ＭＢＡ住宅ローン申請指数(前週比)	前回：-7.5％	-2.0％
23:00			3月Ｉｖｅｙ購買部協会指数	前回：69.3 予想：65.0	73.2