FX経済指標スケジュール 【2011年4月20日】

前回の米ドル/円為替相場の動き

昨日の米ドル円は、日経平均の３日続落や米格付け見通しの引き下げなどを背景に、東京市場はリスク回避ムードで始まりました。


欧州市場に入ると、欧州株やGLOBEXのNYダウ先物が堅調に推移したことから、円売りが優勢になり、米ドル円も一時８２．６５円付近へと上昇しました。



NY市場に入ると、米住宅着工件数などの米住宅関連指標が上振れしたことから続伸しましたが、ギリシャ２年債利回りが上昇すると、欧州の債務問題への警戒心が高まり、安全資産の米国債を買う動きが活発化して米長期金利が低下。


米ドル円も連れて反落しましたが、売り一巡後は、NY金先物が史上最高値を更新したことを受けて、素材株が買われ、NYダウが上げ幅を上昇したことから、米ドル円も買い戻しが入り、最後は８２．５７円まで値を戻して取引を終えました。




米格付け見通しの引き下げは、欧州財務問題を受けた警告との見方が多く、反応は限定的となりました。


また、米株式市場終了後に発表された、ヤフーやインテルなどのIT関連企業決算が好調に終わり、ユーロ圏主要国の経済指標が好調だったこともあり、リスク選好ムードから８３円台に回復する可能性があります。




＜ 本日の主な米企業の決算発表予定 ＞

・ AT＆T
・ VMウエア
・ アップル
・ ヤム・ブランズ
・ バンク・オブ・ニューヨーク・メロン

前回のユーロ円為替相場の動き

昨日のユーロ円は、東京市場は、日経平均の続落などアジア株が冴えない動きとなったことから、やや軟調に推移しましたが、欧州市場に入ると、４月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回ったことが好感され、対ドルを中心にユーロが上昇しました。


また、欧州株の上昇やGLOBEXのNYダウ先物持ち直しにもサポートされ、NY市場にかけて続伸。NY市場に入ってからは、米住宅関連指標が上振れし、NYダウも堅調に推移したことで、リスク選好ムードとなり、最後は１１８．３８円まで上昇して終了しました。




ギリシャの国債利回りが１４．５％を超える高水準まで上昇し、ポルトガル債、アイルランド債利回りも後追う流れになっていることから、欧州への財政懸念が高まりつつあります。


ただ、ドイツとフランスの経済指標が他の欧州諸国に比べて高い数字となったことから、ユーロ圏主要国の経済が健全なため、経済規模が小さいギリシャの財政問題が与える影響は小さいと見方もあるため、上昇する可能性があります。

時間	通貨	重要度	経済指標・主な行事	前回･予想	結果
8:50			2月第三次産業活動指数(前月比)	前回：-0.1％ 予想：0.1％	0.8％
8:50			3月貿易統計(通関ベース)	前回：6533億円 予想：6454億円	1965億円
10:30			1-3月期四半期輸出物価指数(前期比)	前回：-8.1％ 予想：5.0％	5.2％
10:30			1-3月期四半期輸入物価指数　(前期比)	前回：-3.8％ 予想：0.9％	1.4％
15:00		△	(発表国：ドイツ) 3月生産者物価指数(ＰＰＩ)(前月比)	前回：0.7％ 予想：0.8％	0.4％
17:00		△	3月消費者物価指数(ＣＰＩ)(前月比)	前回：0.7％ 予想：1.0％	1.2％
17:00		△	3月消費者物価指数(ＣＰＩ)(前年同月比)	前回：3.7％ 予想：4.0％	4.1％
17:30		◎	英中銀金融政策委員会(ＭＰＣ)議事要旨	*	*
20:00			2月小売売上高(前年同月比)	前回：6.4％ 予想：7.1％	5.6％
20:00		△	ＭＢＡ住宅ローン申請指数(前週比)	前回：-6.7％	5.3％
23:00		△	3月中古住宅販売件数(前月比)	前回：-9.6％ 予想：2.5％	3.7％
23:00		△	3月中古住宅販売件数(年率換算件数)	前回：488万件 予想：500万件	510万件