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消費者物価指数(HICP)とは?


消費者物価指数(HICP)の意味、特徴などを分かりやすく説明しているページです。

消費者物価指数(HICP)は、FXをはじめ株式投資、商品先物取引など、さまざまな投資商品の取引判断の材料となる経済指標の一つです。




消費者物価指数(HICP)とは?

まず、消費者物価指数(CPI)については、以前解説したとおり、対象となる商品の値段(物価)が、前回、調査を行った時に比べて何%変動したかを表したものですが、この消費者物価指数には、もう一つ、“HICP(Harmonised Index of Consumer Prices)”という種類があります。


どちらも日本語では、消費者物価指数と呼んでいるため、分かりやすく区別するために、しばしば「CPI」もしくは「HICP」の略語が用いられます。



CPIとHICPの大きな違いは、簡単に言うと、どこが発表している数値なのかの違いで、具体的には、CPIは日本やアメリカなど各国ごとに発表される指標で、HICPは、欧州連合統計局がユーロ加盟国の消費物価指数をまとめた数値を指しています。



■ CPI・・・日本やアメリカなど、各国が発表している消費者物価指数
■ HICP・・・欧州(ユーロ圏)が発表している消費者物価指数



ですので、HICPとは、ユーロ圏の消費者物価指数と覚えておくとよいでしょう。




なお、HICPは、CPIと同じく毎月1回発表されますが、もう少し細かく分けると、「HICP速報値」と「HICP改定値」の2種類がそれぞれ月に1回ずつ発表されます。


速報値と改定値の違いは、速報値はおおよその数値のことで、改訂値は、発表までに間に合わなかった統計データなどを追加したり、修正した後、発表された数値のことです。



正確さで言えば、改訂値の方が確かなデータとなりますが、速報値も"だいたいこれぐらいの数値”という目安になるため、どちらも重要度の高い経済指標とみなされています。


なお、速報値と改訂値の差が大きくなった場合は、何らかの大きな出来事が起きた可能性があるため、その分FXでも、為替レートが大きく変動することがあります。




消費者物価指数(HICP)が与えるFXへの影響は?

HICPのFXへの影響は、CPIと同じく、国の中央銀行が政策金利を決定するための判断材料にしているくらい重要視されている指数の一つですので、FXでも当然影響しやすくなっています。


特に、HICPを発表した国の為替通貨には大きな影響をあたえることもありますので、注目したい経済指標です。



具体的には、以下のような動きに繋がりやすくなります。


消費者物価指数(CPI・HICP)が上昇 ⇒ 通貨高になりやすい(通貨買い)
消費者物価指数(CPI・HICP)が下落 ⇒ 通貨安になりやすい(通貨売り)




【 2007年−2011年度 欧州の消費物価指数(HICP)速報値 推移】

※単位:% (前年同月比)



【 2007年−2011年度 欧州の消費物価指数(HICP)改訂値 推移】

※単位:% (前年同月比)



消費者物価指数(HICP)の主な特徴
正式名称 消費者物価指数(HICP)
発表国
ユーロ 欧州(欧州連合統計局)
重要度 高い
関連通貨 ユーロ
発表日 速報値: 毎月月末
改訂値: 毎月中旬(15日〜16日あたり)
調査期間 1ヶ月
用語のカテゴリ 経済指標(インフレ指標)



参考 : ユーロの特徴から為替の売り時・買い時をみる
    : 消費者物価指数(CPI)とは?
    : 生産者物価指数(PPI)とは?
    : 卸売物価指数(PPI)とは?




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