FX経済指標スケジュール 【2011年5月19日】

前回の米ドル/円為替相場の動き

昨日の米ドル/円相場は、東京市場前半は小幅に上昇しましたが、利益確定の売りや日経平均、GLOBEXのダウ先物、金・原油価格などの上昇を受けてリスク選好ムードとなり、８１．１０円付近へと反落しました。


欧州市場に入ると、英中銀の利上げ期待が後退したことで、一旦はポンド/円に連れて下落したものの、対ユーロと対ポンドで米ドル買いが優勢になったことから、米ドル/円も連れて上昇しました。



NY市場では、米国債の利益確定の売りによって米長期金利が上げ幅を拡大したことや、NY原油先物の上昇につれて米ドル/円も上昇しました。


なお、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録では、追加金融緩和策第２弾(QE２)が終了する６月以降も、低金利維持が維持されるとみられています。



ただ、その一方で、「過半数の委員は、資産売却前に利上げを行うことが望ましいと考えている」とのコメントもあり、早期利上げ期待からリスク選好ムードとなり、最後は８１．７１円で取引を終えました。




本日の米ドル/円相場は、NY原油先物の上昇や株高・商品高の流れを受けて、リスク選好ムードとなっており、目先では円売り優勢となりそうです。


また、ユーロ圏への信用不安から、対ユーロで米ドルが買われやすい地合いになっていることからも、米ドル買い優勢となりそうです。

前回のユーロ/円為替相場の動き

昨日のユーロ/円相場は、日経平均やGLOBEXのNYダウ先物、金や原油先物が上昇したことから、リスク選好の流れとなり、東京市場では、ユーロ買い優勢となりました。


欧州市場に入ると、英雇用統計が市場予想より悪化したことや、英利上げ期待が後退したことで、ポンドが売り優勢になると、ユーロ円も連れて下落し、一時１１５．２５円付近まで値を下げました。



NY市場に入ると、NY原油先物やNYダウが堅調に推移したことから、リスク選好ムードとなり上昇しました。また、FOMC議事録を受けて、米ドル買いが進んだことも追い風となり、最後は１１６．３４円まで上昇して取引を終えました。




ギリシャを中心に、ユーロ圏の高債務国への信用不安は拭いきれないものの、目先では、株高や商品高を受けてリスク選好の流れが続きそうです。


ただ、ギリシャの国債利回りは今も上昇し続けており、遅かれ早かれ債務再編は必要になるとの見方もあるため、何らかの出口戦略が出ない限りは、今後も不安定な値動きが続きそうです。

時間	通貨	重要度	経済指標・主な行事	前回･予想	結果
8:50			前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)	前回：466億円 予想：510億円	320億円
8:50			前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)	前回：-6998億円 予想：-7156億円	-1655億円
8:50		◎	1-3月期四半期実質国内総生産(ＧＤＰ、速報値)(前期比)	前回：-0.8％ 予想：-0.5％	-0.9％
8:50		◎	1-3月期四半期実質国内総生産(ＧＤＰ、速報値)(年率換算)	前回：-3.0％ 予想：-1.9％	-3.7％
9:00		△	1-3月期四半期国内総生産(ＧＤＰ、確定値)(前期比年率)	前回：23.5％ 予想：22.0％	22.5％
13:30			3月鉱工業生産・確報値(前月比)	前回：-15.3％	-15.5％
17:30		△	4月小売売上高指数(前月比)	前回：0.2％ 予想：0.8％	1.1％
21:30		△	前週分新規失業保険申請件数	前回：43.4万件 予想：42万件	40.9万件
23:00		△	4月中古住宅販売件数(前月比)	前回：3.7％ 予想：2.0％	-0.8％
23:00		△	4月中古住宅販売件数(年率換算件数)	前回：510万件 予想：520万件	505万件
23:00		△	4月景気先行指標総合指数(前月比)	前回：0.4％ 予想：0.1％	-0.3％
23:00		△	5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数	前回：18.5 予想：20.0	3.9