FX経済指標スケジュール 【2011年4月1日】

前回の米ドル/円為替相場の動き

昨日の米ドル円は、米雇用統計の発表を控えていたことや、本邦企業が年度末の月末だったこともあり、東京市場からNY市場にかけては、おおむね８２．８０円前後での小幅な値動きで推移しました。


NY市場前半に行われた米経済指標結果は、市場予想を下回るものと上回るものとが入り混じる結果になり、もみ合いで推移しましたが、引けにかけて一転｡


米大手経済誌のWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)紙が、「コチャラコタ・米ミネアポリス連銀総裁が、FRB(米連邦準備制度理事会)は今年度中に政策金利を０．７５％利上げする可能性があると示唆」と報じると期待感から米ドル買いが進み上昇。最後は８３．２０円で取引を終えました。



米国については、ECBほど利上げに関する確信的な発言や材料はないものの、FOMC(米連邦公開市場委員会)のメンバーであるミネアポリス連銀総裁が具体的な利上げ幅について言及したことで、期待感が高まりつつあります。

また、いまだ出口の見えない福島原発問題から日本経済への懸念もあるため、目先は米ドル買い優勢となりそうです。

前回のユーロ円為替相場の動き

昨日のユーロ円は、相次ぐECB(欧州中央銀行)の早期利上げに対する当局のタカ派な発言から期待感が高まっており、東京市場、欧州市場ともユーロ買いが優勢となりました。


NY市場に入ると、ポルトガル国債利回りが上昇したことやアイルランドの財政懸念から一時的に値を下げましたが、米ミネアポリス地区連銀総裁の利上げに関するタカ派な発言が報じられると、米ドル円に連れてユーロ円も上昇し、最後は１１７．８２円で終了しました。



本日のユーロ円の展開ですが、ECB利上げの可能性が高まっている一方で、日本は福島原発問題が膠着化しており、景気低迷が危ぶまれていることからも、ユーロ買いが優勢となりそうです。

時間	通貨	重要度	経済指標・主な行事	前回･予想	結果
6:45			10-12月期四半期製造業売上高(前期比)	前回：1.3％	3.1％
8:50		◎	1-3月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断	前回：5 予想：5	6
8:50		△	1-3月期日銀短観・四半期大企業製造業先行き	前回：-2 予想：2	2
8:50		△	1-3月期日銀短観・四半期大企業全産業設備投資(前年度比)	前回：2.9％ 予想：1.8％	-0.4％
16:45		△	2月実質小売売上高(前年同月比)	前回：-2.4％ 予想：-2.6％	1.5％
16:30			3月ＳＶＭＥ購買部協会景気指数	前回：63.5 予想：62.5	59.3
17:00		△	3月製造業購買担当者景気指数(ＰＭＩ、改定値)	前回：57.7 予想：57.7	57.5
17:30			3月製造業購買担当者景気指数(ＰＭＩ)	前回：60.9 予想：60.9	57.1
18:00		△	2月失業率	前回：10.0％ 予想：9.9％	9.9％
21:30		◎	3月非農業部門雇用者数変化(前月比)	前回：19.4万人 予想：19万人	21.6万人
21:30		◎	3月失業率	前回：8.9％ 予想：8.9％	8.8％
23:00		△	2月建設支出(前月比)	前回：-1.8％ 予想：0.2％	-1.4％
23:00		◎	3月ＩＳＭ製造業景況指数	前回：61.4 予想：61.0	61.2