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ISM非製造業景況指数とは?


ISM非製造業景況指数の意味、特徴などを分かりやすく説明しているページです。

ISM非製造業景況指数は、FXをはじめ株式投資など、さまざまな取引を行う際の参考になる経済指標の一つです。



ISM非製造業景況指数とは?

ISM非製造業景況指数とは、アメリカの供給管理委員会(Institute for Supply Management)が発表する経済指標の一つです。


「ISM非製造業景況指数」をパッと見ると、アルファベットや漢字続きで難しい専門用語のように感じますが、それぞれの文字を以下のようにほどいてみると、どんな指標なのか分かりやすくなります。



ISM / 非製造業 / 景況 / 指数

ISMアメリカの供給管理委員会(による)
非製造業 ⇒ 製造業を除く、サービス業などの業種(を対象に)
景況景気の状態がよさそうか、悪そうか(を聞いた)
指数アンケート結果(をパーセンテージで表したもの)



つまり、簡単に言うと、アメリカ全土にある製造業以外の業種(主にサービス業)に聞いた、景況感アンケートの結果です。


ISM非製造業景況指数は、毎月発表される新鮮な経済指標ですので、アメリカの景気状態を知るための参考指数として注目されています。




ISM非製造業景況指数の内容

それでは、ISM非製造業景況指数の中身をもう少し詳しく見ていきましょう。

ISM非製造業景況指数は、全米にある300社以上の非製造業を対象に、1ヶ月前と比べて、「事業活動・新規受注・雇用・入荷遅延」の4項目の状況が良くなっているかどうかを、良い、同じ、悪いの三択で答えてもらいます。



■ 事業活動 : (前月に比べて)良い、同じ、悪い
■ 新規受注 : (前月に比べて)良い、同じ、悪い
■ 雇   用 : (前月に比べて)良い、同じ、悪い
■ 入荷遅延 : (前月に比べて)良い、同じ、悪い



(調査イメージ)

全米供給管理委員会(以下、ISM) : 「先月と比べて、事業活動の状況はどうですか?」
Mドナルド : 「(少しは)良くなりましたね。」

ISM : 「じゃあ、新規受注の状況は先月と比べてどうですか?」
Mドナルド : 「まぁ、良いと思います。」

ISM : 「続いて、雇用状況は先月と比較してどうですか?」
Mドナルド : 「変わりませんよ。同じです。」

ISM : 「最後に、入荷遅延はいかがでしたか?」
Mドナルド : 「良くなりました。」



実際には、会話形式ではありませんが、この4項目の質問をアメリカ全土にある、非製造業300社以上に行い、「良い、同じ、悪い」の割合をパーセンテージで表します。


こうして発表されたISM非製造業景況指数が、50%を超えているようなら、アメリカは景気拡大傾向にある、50%を下回った場合は景気後退傾向にあると判断されます。




【 2007年−2016年のISM非製造業景況指数 】




2008年のISM非製造業景況指数を見てみると、ちょうどリーマンショックのあった10月から指数が下がっているのが分かりますね(;^_^A。




< ISM非製造業景況指数の概要 >

■ アンケート調査対象: 全米300社以上の非製造業(購買・仕入れ担当者)

■ アンケート調査方式: 選択方式(質問に対して、良い、同じ、悪いの3択から答えてもらう)

■ アンケート調査項目: 事業活動(前月比・%)
新規受注(前月比・%)
雇用(前月比・%)
入荷遅延(前月比・%)




ISM非製造業景況指数のFXへの影響の仕方は?

ISM非製造業景況指数のFXへの影響の仕方としては、まず、アメリカが発表する経済指標ですから、変動しやすくなる通貨は、“米ドル”になります。

米ドル円ペアや、ユーロドルペアで取引を行う場合は、重要度が高い指数です。


ISM非製造業景況指数が50%を超えている(あるいは、指標予想が前月より高い)ようなら、景気拡大や景気回復にあると判断されるため、期待感からドル買い(ドル高)に繋がりやすいと言われています。




ドル堅調、一時93円台−米指標の改善観測、米金利上昇なら一段高も|ブルームバーグ




・ ISM非製造業景況指数が50%以上 ⇒ 米ドルが買われやすい
・ ISM非製造業景況指数が50%未満 ⇒ 米ドルが売られやすい





ISM非製造業景況指数の発表時刻前後のドル円為替チャート表
(参考:ドル/円 為替チャート by セントラル短資)




なお、上のドル円チャート表は、ISM非製造業景況指数が発表された時間(赤い枠で囲んだ部分)を含むグラフです。


このときは、前月の指数(48.7%)よりも高い指数結果(50.1%)が出ており、また事前に発表された予想指数も50%を超えていたため、発表時間の午前0時前から期待感が高まり、急激なドル買いが起こった事がわかります。




ちなみに、全米供給管理委員会(ISM)が発表する指数には、非製造業のほかに製造業を対象とした、ISM製造業景況指数という指標もあります。


これは、その名の通り製造業にアンケート調査を行った景況指数ですが、日本の景気を判断する時に、トヨタ自動車やソニーなどの製造業が注目されるように、アメリカでもISM製造業景況指数の方がより重要視されます。



< ISM指数の種類>
ISM製造業景況指数 ⇒ 最重要 (毎月2営業日に発表)
ISM非製造業景況指数 ⇒ 重要 (毎月3営業日に発表)



製造業を対象にしたISM指数は、毎月第2営業日に発表され、非製造業のISM指数はその翌日の第3営業日に発表されるスケジュールになっています。



ISM非製造業景況指数の主な特徴
正式名称 ISM非製造業景況指数
発表国
米ドル : アメリカ(全米供給管理委員会)
重要度 高い
関連通貨 米ドル
発表日 毎月3営業日
調査期間 1ヶ月単位
用語のカテゴリ 経済指標



参考 : 米ドルで利益を上げるには?アメリカドルの特徴とリスク



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