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FX(外国為替証拠金取引)のはじめ方 > FX取引する前に、高金利な理由を考える
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FX(外国為替証拠金取引)で取引できる通貨の中には、とても高い金利(利息)がもらえる通貨もあります。
こういった通貨の金利だけを見ると、思わず、飛びつきそうになる気持ちも分かりますが、
その通貨は、なぜ、こんなにも高金利(利息)なのか? |
という点について、きちんと調査しないと、投資資金のほとんどを失ってしまう可能性が高くなります。
まず、一般的に、ある金融商品の金利(利息)が高いということは、その分、リスクが高いという事を指します。
つまり、その金融商品は損する可能性が高いため、他の似た商品と、同じような条件では、誰もその金融商品を買おうとしないので、金利(利息)や配当を高くすることで、その金融商品を売ろう(買ってもらおう)とするわけです。
これが金融商品の世界の常識です。
例えば、破綻した電話会社の「平成電電」は、サービスの利益の一部を月々分配する「平成電話パートナーシステム」という制度を作り、一般の投資家からお金を集めました。
この時の平成電話パートナーシステムの配当利回り(金利)は、10%でした。
常識で考えれば、利回りが10%の商品なんて、どう考えても美味しすぎて怪しいですが、この高金利で美味しすぎる商品に、150人の投資家が集まり、平成電電は約20億円を集めました。
…しかし、しばらくして、平成電電は破綻し、投資家の20億円というお金は紙くずになったのです。
高金利であることは、それだけリスクが高い金融商品であるということ |
もし、この原則を知っていれば、この「美味しすぎて怪しい話」に飛びつく人は、こんなにはいなかったはずです。
そしてこの原則は、FXにも当てはまります。
ある国の通貨が高い金利であると言うことは、そうしないと、お金が集まらない(その国に投資する人を集められない)という事です。
つまり、高金利な通貨=リスクが高いというのが常識なのです。
もしかしたら、国が借金で破綻して、その通貨が紙くずになるかもしれませんし、国によっては、暴動や戦争などが起こって、通貨の価値が暴落する可能性もあります。
こうなる可能性が少なからずあったり、可能性が高いと考えられるから、金利(利率)が高いのです。
もちろん、全ての金利が高い通貨がこういうリスクを抱えている訳ではありませんが、一般的に、「高金利な通貨は、ハイリスク・ハイリターンである」ことは、知っておいた方が良いと思います。
FXで根拠のない自信を持たないでも書きましたが、決して、「大丈夫だろう」というような甘い考えで、何十倍ものレバレッジをかけて、リスクの高い通貨を買うような行為をしないことが、FXで大損をしないために大切だと思います。
経済破綻したアルゼンチンや、アジア通貨危機といった出来事を忘れてはいけません。
高い金利の通貨に投資する場合には、まず、「高金利な商品は、ハイリスク・ハイリターンである」ということを前提に、詳しく、その国の情勢などを調査してみて、それから、投資をするかどうかや、投資する金額を決めるようにしましょう。
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